「スマートフォンの不具合・故障?」
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私達の身の回の電化製品の中で、最も豊富な機能を持つスマートフォン。部品・機能が多い製品に故障や不具合はつきものであり、いかに設計不良が少ない優れた機種でも『たまたま起こるトラブル』をゼロにすることは不可能です。

今回は、スマホのトラブルに対して適切に対処するために知っておきたい基礎知識のご紹介です。

1.  不具合の発生頻度と再現手順の把握

不具合の発生頻度と再現手順の把握
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一言に『スマートフォンの不具合』と言っても内容は多種多様です。例えば・・・

ケース1『ネットが遅い現象が午前中起こってたが、それ以降は起こっていない。』

どうやったらもう一度同じ現象が起きるかも不明なケース。影響度が低め&携帯ショップで現象を見せるのが困難な場合は、再発しないことを祈りつつ様子を見るしかありません。

ケース2『昨日スマホのアドレス帳が勝手に消えた。今は普通に使えている。』

1と同じく店員に現象を見せるのは困難ですが、「また同じことが起こったら致命的」なケース。この場合は予防措置が必要です。

大切なデータのバックアップを取った上で、お店で詳細な診断を依頼することをおすすめします。症状によっては、本体だけでなく使用している充電器やmicroSD(※)等のオプションも併せての診断が理想的です。診断の結果で異常無しと判断されても、それはそれで再発する可能性が低いという裏付けとなります。
※ 原則、microSD等の他社オプションは各オプションメーカーへの相談となります。

ケース3『スリープ復帰時に、10回に1回程度スマホがフリーズする』

このように再現頻度が高い&手順もはっきりしている場合、事項の『診断や原因切り分け』を出来る範囲で行った上で、お店に修理 or 交換をしてもらいに行きましょう。

状況次第で対処は異なりますし、問題を解決するためには『正確な症状の把握』が最も重要です。
×「私は何も悪くないのにいきなり動かなくなった!」
○「買った当初から、インターネットを利用していると、数十分~数時間でタッチパネルが反応しなくなる。」

2. 不具合の診断や原因の切り分け

不具合の診断や原因の切り分け
画像出典:The Brand Garage

正確な症状把握と再現方法が確立できれば、不具合は半分解決したも同然。あとは「自力で治す or 修理に出す or 交換してもらう」の問題です。

ショップで相談したり修理に出さなくても解決できるケースも非常に多く、スマートフォン各キャリア・メーカーはそのためのQ&Aを設けています。まずは下記サイトを参考に、解決方法を探してみましょう。

■故障診断用のAndroidアプリ
ドコモ 診断ツールアプリ
au スマートフォン自動診断

■トラブルの自己診断Q&A
ドコモ ケータイトラブル診断
au トラブル診断
ソフトバンク トラブル診断

3. スマホの修理・診断を依頼する時は・・・

スマホの修理・診断を依頼する時は・・・
画像出典:IFIXIT iPhone5s Teardown

自己解決が不可能な場合、スマートフォンを購入したお店に診断を依頼することとなります。購入からの経過日次第で、「新品交換 or 修理」や「有料 or 無料」は異なりますが、まずは相談してみましょう。
×「いきなり壊れた!私の使い方は悪くない!」
⇒余程ハズレの店員でなければ『見てわかる破損・改造や水没の形跡』が無い限り、そもそもユーザー責任は問いません。
×「ネットでも不具合があるという口コミを見た!欠陥品だ!」
⇒製品の品質は障害件数と販売数の比で決まりますが、ユーザーには「障害件数」「販売数」どちらもわかりませんし、そもそもネット上の匿名口コミの信頼度自体が証明できません。

ちなみに、1000台しか売れていない機種で同じ不具合が100件発生したならば、全体の10%。販売中止レベルの傾向障害です。一方、これが10万台売れてる機種ならば全体の0.1%であり、ロト6で9500円当選する確率(約0.16%)よりも低いのです。
店舗に相談する際も「冷静に、正確な症状と再現方法」を伝えることを意識しましょう。

 関連:スマートフォンの充電が遅い現象や不具合の原因切り分け
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