画像出典:Geekbench 3
Windows・Android・iOS等、複数プラットフォーム向けが公開されているPrimate Labsのベンチマークアプリ『Geekbench』。
パソコンとスマートフォンの性能差については以前にもお伝えしていますが(※1)、今回はより精密なテストが可能になった最新版『Geekbench3』を使って測定を行った結果をご紹介します。
※1 スマートフォンとパソコンの性能差について~CPU・メモリの処理能力編~
1. 測定に使用したパソコンのスペック概要
画像出典:Microsoft、Intel、Elpida
・OS:Windows 7 Professional SP12013年12月時点で、10万円程度(※2)で入手可能なクラスの性能です。
・CPU:Core i7-4770 3.4 GHz
・CPUコア数:4(クアッドコア+HT)
・RAM:16GB
・画面解像度:1920×1200px
※2 モニタ別、メーカーPCのBTO購入時
2. 性能の比較対象スマートフォン
画像出典:価格.com スマートフォン
スマートフォン側は、『Xperia Z1』『GALAXY Note3』『NEXUS 5』『iPhone5s』『iPhone5c』としました。処理能力に関係する主なスペック一覧は下記のとおりです。
項目\機種 | XPERIA Z1 | GALAXY Note3 | NEXUS5 | iPhone5s | iPhone5c |
OS | Android 4.2 | Android 4.3 | Android 4.4 | iOS7 | iOS7 |
CPU | MSM8974 2.2GHz | MSM8974 2.3GHz | MSM8974 2.2GHz | A7 1.3GHz | A6 1.3GHz |
CPUコア数 | 4(クアッドコア) | 4(クアッドコア) | 4(クアッドコア) | 2(デュアルコア) | 2(デュアルコア) |
RAM | 2GB | 3GB | 2GB | 1GB | 1GB |
画面解像度 | 1920×1080px | 1920×1080px | 1920×1080px | 1136×640px | 1136×640px |
3. シングルコア動作時の性能比較
CPUのコアが1つだけ稼働&他は休んでいる状態のパフォーマンスです。実際の利用環境だと、ブラウザ動作など比較的軽い負荷条件で、省電力優先のケースが該当します。各機種のスコアは下記のとおりです。
スマートフォンではiPhone5sが最もハイスコアで、A7プロセッサの1コアあたりの性能の高さが見える結果となりました。ネット利用等の操作では「iPhoneが一番サクサク動く」という声が多い秘密はこのあたりにあるようです。
4. マルチコア動作時の性能比較
次にCPUの全コアがフル稼働している状態でのパフォーマンス測定結果です。重たいアプリ動作や高画質な動画再生時等の快適さと関係します。最大負荷の条件では、デュアルコアのiPhone5s・iPhone5cが不利な結果となりました。クアッドコアで、CPUの動作クロックやRAM容量も優れたGALAXY Note3がスマートフォン最良となっています。
「パソコンよりスマホの方がハイスペック」な人は今後増加
画像出典:価格.com ノートパソコン(2010年頃発売のdynabook・VAIO・FMV-BIBLO)
今回比較したパソコンとスマホ間ではまだまだ大きなスコア差がありましたが、最新スマホの約3000というスコアは「約3年前の一般的なノートパソコン」と同等です。前回比較時(約半年前)と比べて見ると、その差は確実に狭まっているようです。
また、スマートフォンは2~3年で買い替える人が多いのに対し、一般的なパソコンの寿命・買い替え周期は5年前後です。単純な処理能力差の話に過ぎませんが、「パソコンよりスマホの方が性能上だ!」という人は今後どんどん増えていくのでしょうね。
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