発熱評価@GALAXY S5(SC-04F・SCL23)でAntutuベンチマークぶん回し
画像出典:Samsung GALAXY S5 SC-04F docomo

GALAXYアンバサダー」のモニタープログラムでお借りしている『GALAXY S5 SC-04F』による実機レビュー第1弾。目玉機能のカメラ辺りはあと回しで、まずは高負荷状態で使い続けた際のパフォーマンス制限や発熱の評価を行いました。

これまでのGALAXYシリーズと言えば「高パフォーマンス&高発熱」な印象もありましたが、今回のGALAXY S5はどうでしょうか?防水モデルですので、心配な方も多いかもしれません。

1. GALAXY S5(SC-04F・SCL23)でのベンチマーク連続実施

GALAXY S5(SC-04F・SCL23)でのベンチマーク連続実施

検証には、お馴染みのベンチマークアプリ「Antutuベンチマーク(Ver. 4.4.2)」を使用します。比較用のXperia Z1と同時に繰り返し実施し、ベンチマーク一回毎にスコア・バッテリー温度・本体表面温度を確認します。

なお、発熱だけであれば「フルHDや4Kでのムービー撮影」や「Hungry Shark Evolutionのような3Dゲーム(※)」といった高負荷利用でも手軽に検証が可能です。
※Antutuベンチマーク連続実施より厳しい条件となるため、短時間で確認可能。

ちなみに、上の2機種が並んだ写真は、GALAXY S5と同じくモニタープログラムで借用中のスマートウォッチ「GALAXY Gear2」で撮影したものです。画質は良くも悪くもないレベルで、「思い出の一枚(ブログネタ)」というかは「手軽なクイック撮影」として重宝しそうです。

■Antutuベンチマーク1回目

Antutuベンチマーク1回目@GALAXY S5(SC-04F・SCL23)

RAMや画面解像度は同じで、CPUクロックはXperia Z1が2.2GHz&GALAXY S5が2.5GHz。

カタログスペックとしてのCPU性能差は10%以上ありますが、ベンチマークスコアは数パーセント程度の差となりました。空きメモリも両機種750MB前後で、この時点では特にパフォーマンス差は感じられません。

ベンチマーク1回目の発熱は?@GALAXY S5(SC-04F・SCL23)

バッテリー温度は、Xperia Z1が37.4℃でGALAXY S5が33.1℃となっています。差はありますが、どちらも全く問題ない温度です。本体表面も最高温部で30℃程度です。

■Antutuベンチマーク2回目

Antutuベンチマーク2回目@GALAXY S5

ベンチマーク2連続目。過熱防止のための制御でXperia Z1が少しスコアを落とす一方、GALAXY S5に変化はありません。

少し発熱しだした?@GALAXY S5

バッテリー温度は両機種とも約3℃上昇。本体表面はまだ特に発熱を感じません(約33℃)。

さて、どんどん続けます。

■Antutuベンチマーク3回目

Antutuベンチマーク3連続目@GALAXY S5

Xperia Z1がまた少しスコアを落としましたが、GALAXY S5は35000台後半をキープしています。こうなってくると、そろそろ発熱が心配になりますが・・・

発熱はGALAXY S5よりXperia Z1が大きい状況

意外にもXperia Z1の方が8℃近くバッテリー温度が高いという結果。本体表面については、両機種ともディスプレイ上部付近に発熱を感じます(約37℃)。

■Antutuベンチマーク4~6回目

スクリーンショットを省略します。3回目までと同様、
・Xperia Z1が少しずつスコア低下(6回目で30800)
・GALAXY S5はあまり変化なし(6回目で34912)
・6回目終了時のバッテリー温度は、Xperia Z1が47.7℃。GALAXY S5が40.8℃。

■Antutuベンチマーク7回目

ギャラクシーS5で発熱によるパフォーマンス制限

ここでGALAXY S5が一気に10000近くスコアを落としました。ようやくパフォーマンス制限が働きだしたようです。

温度はXperia Z1の方が上

どうやらGALAXY S5はバッテリー温度40℃あたりでパフォーマンスを落としだす制御のようです。本体表面の温度について、ディスプレイ部分は同等ですが背面はカメラ付近を中心にXperia Z1の方が高温です。 

この後さらに2回測定を実施。計9回(約25分)で終了しました。

2. GALAXY S5(SC-04F・SCL23)結果まとめ

・気温約25℃の環境で、ベンチマークを9回連続実施。
・スコアは35798⇒25115まで低下。
・バッテリー温度は約33℃⇒約40℃まで上昇。
・本体表面では下記部分の発熱が大きい(最高43℃程度)

GALAXY S5(SC-04F・SCL23)結果まとめ

3. GALAXY S5とXperia Z1の結果比較

GALAXY S5とXperia Z1の結果比較(ベンチマークスコア)

パフォーマンスは序盤~中盤までGALAXY S5のスコアが高く、過熱防止のための制限が働きだすとスコアが逆転しました。今回のGALAXYは防水化したということもあって、発熱を意識したチューニングになっているようですね。

GALAXY S5とXperia Z1の結果比較(バッテリー温度)

バッテリー温度は終始GALAXY S5の方が低温でした。過熱防止のチューニングに加えて部品レイアウトの影響も大きそうで、GALAXY S5特有の細長いバッテリーは熱源分散に役立っているそうです。

バッテリー交換可能なGALAXY S5

本体表面の発熱については、ディスプレイ部分がXperia Z1と同等。背面はXperia Z1の方が高温でした。上記の温度制御&部品レイアウト差に加えて、材質の違い(Xperia Z1:ガラス、GALAXY S5:GFRP)も効いているようです。

Xperia Z1で発熱を気にする口コミは特に聞かないので、GALAXY S5も発熱や高負荷時の安定性については心配無さそうですね。

Xperia Z2 SO-03Fでも同様の評価を行いましたので、ご参考に。
関連)発熱レビュー@XPERIA Z2 SO-03Fでベンチマークぶん回し

GALAXY S5 SC-04FとGear2は1月程度借用できるので、何か実機での評価・検証のリクエストがあればコメントよりどうぞ。

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