
理想的な最新機種を手に入れて「今までに無い快適・便利さを満喫する人」がいる一方、機種選びに大失敗する人も多いスマートフォン。
今回は、実際にスマホ選びに失敗した人の声を参考に、どうすれば「ドブに金を捨てるような機種選び」が出来るかを考えてみましょう。
スマホ購入者のレビューにおける「満足度」
価格.comに投稿されているスマホ購入者のレビューには、性能や仕様に関する採点以外に
画像出典:価格.com「ARROWS NX F-06E docomo のユーザーレビュー・評価」
このように「満足度」という項目があります。
基準が不明確で一見価値の低い項目ですが、最も購入者の感情が現れる部分であり、スマホ選びに失敗した人は当然1点や2点(5点満点)を付けますので見分けやすいです。
では実際のレビューを見ていきましょう。
スマートフォン選びに失敗した人のレビュー
HTC J One HTL22(au)購入者のレビューより
満足度:
ダメなのはカーソル飛び。長文を打ち込んでる途中に訂正したり挿入したいときにカーソルを合わせて入力すると、入力文字が消えたり、他の文字が消えたり、それはそれは酷いもんです。
満足度:前半は有名なAndroidの既知障害で、ある程度知識のある人であれば知っていた内容です。
デザインやレスポンスは最強なんですがさすがに重いです、片手では疲れます
スマホ初心者が購入前に不具合の情報を正確に収集するのは困難ですが、スマホに詳しい人や店員(ドコモショップ等の公式ショップ)に既知障害の状況を確認しておけば、得られる可能性が高かった情報です。
なお、ネット上の掲示板等でも不具合の情報収集は可能ですが、「記載内容に一切責任は持たないネットの情報」と「販売後サポートも必要な公式ショップ店員の情報」だと、どちらが信用するに値するかは明らかです。
後半の部分ですが、重さや大きさは毎日持ち歩くスマホにとって重要です。ドコモショップでなくとも、コールドモック(実際の操作はできないサンプル品)なら小さな電気屋等でも置かれています。
Xperia A SO-04E購入者のレビューより
満足度:
何故他の夏モデルはOSがAndroid 4.2なのにXperiaは4.1なの… 日本には劣化品ばかり販売されてショック。
満足度:OSバージョンについてはSONY・ドコモの公式サイトの「スペック」「仕様」に明記されていますので、実機を見に行かなくても確認が可能な情報です。
デザインはZとAXのどっちつかず。Xperia独特の表示やメニューなので、慣れないと大変です。画面の発色は、調整しても、いまいち。音は、音楽を聞くには適してない。スピーカーの時に、音量が小さい。
「本体デザイン・メニュー等の操作性・ディスプレイの画質や色・スピーカー音」と言った部分は、実際に見て触ってみないと確認が困難な部分です。発売中の機種であればドコモショップにホットモック(実際に使える展示機)が置いてあります。
Galaxy S4 SC-04E購入者のレビューより
満足度:
防水・防塵などの機能もなく、他機種が採用しているような便利機能もいまひとつです。それなりに所有感はありますが、ちょっと他と比較してこの評価です。個人的には”ストラップホールが無い”っていうのが一番のマイナスでした。
満足度:防水・防塵についてはスペック表で確認が可能ですね。ストラップホールや搭載機能は展示機で確認可能な部分ですが、発売中の機種であればキャリア公式サイトで取扱説明書が公開されていますので実際にお店に行かなくても多くの情報が得られます。
ガラケーの様にキャリヤや機種が変わると操作出来なくなるのが難点。隣のAndroidユーザーに聞いても機種やキャリアが違うと教えてもらえないので総評は低いです。電話だけなら、2年前のガラケーの方が使い勝手が良かったです。
ARROWS NX F-06E購入者のレビューより
満足度:
実際に使うと店頭で持つより大きく、重く感じます。やはり持ち歩きに不便な点がマイナス要因です。
満足度:重さの件はHTC J One HTL22同様、モックで確認が可能ですね。音量の件のように、「自分のライフスタイルに合った使い方が出来るか」は、展示機を触らないと判断が難しい部分です。
メール着信通知音量と電話着信音量が分離設定できません。事務所を出たり入ったりしている私にとっては最悪な状況です。
Xperia Z SO-02E購入者のレビューより
満足度:
店では「これでいいか」と思って買ってしまいましたが、はっきり言って自分にはでかすぎました。大きさはやっぱほどほどがいいですね。
満足度:
デザインの犠牲になった物が多すぎる。ワンセグアンテナ・取り外せないバッテリー・幅の広さなどなど・・・ あとSONYのフラッグシップにしては物足りない機能も多い、置くだけ充電や、NOTTV未対応、ROMが16GBも今時少なすぎる。
本体サイズ、アンテナやバッテリーの仕様、搭載機能等は全てカタログに明記されている情報です。機種間での性能や搭載機能の差は、ドコモ公式の「製品を検索する・比較する」にて確認が可能です。
情報元:価格.com「スマートフォン 販売時期:2013年夏モデル」
スマホ選びの失敗要因まとめ
以上、経験者による失敗談より、・「メーカーサイト、キャリアサイト、店にある紙カタログ」のスペック(仕様)は見ない
・展示機(実際に使用できるデモ機)での動作確認をしない
・展示機(試作品やコールドモックでも可)の重さ・持ちやすさ・収納性チェックをしない
・WEBに公開されている取扱説明書を見ない
・既知障害の情報ヒアリングは行わない
・機種間の搭載機能の差を確認しない
これら「情報収集や実機確認」を完全シャットアウトするのが、機種選び失敗の必須条件のようです。

※上記はドコモのスマホからランダムに選んだものであり、決して意味のある選出ではありません(大嘘)
もちろん、充分な情報収集を行った上で「確実に駄目そうな不評機種」を買うことも可能ですが、それは「思っていたよりもマシ」と感じてしまうリスクが高い愚行です。ことわざで言うと、石橋を叩き壊してから渡ろうとして川に落ちる というやつですね。
※補足
gooリサーチとjapan.internet.comのアンケートによると「使用中のスマートフォンの購入前に製品情報を調べたか」という問いに対し、全体の40.9%に当たる200人が「調べなかった」と答えたそうです。
一方でスマートフォンの機種選びに失敗した人の割合は40.9%を遥かに下回ります。適当に選んだからといって必ず機種選びに失敗出来ると言うわけではなく、運が悪ければ名機にあたることもあります。
スポンサードリンク
コメント
コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。