画像出典:パソコン初心者お断り
機能の豊富さやスペックの高さはもちろん、使っているうちに「動作が重くなる」「誤動作が増える」という点でもパソコンそっくりなスマートフォン。長期にわたって快適に使用し続けるためには、日頃のメンテナンス・対策が必要です。
今回は、Androidスマートフォンを使っていて「アプリやネットの動作が重い・遅い」と感じた際に確認したい基礎知識をご紹介します。
スマホが重い or 遅い時の対策 目次
1. スマートフォンの負荷や温度が高くなり過ぎないように保つ1-1. 動作中アプリ・プロセスの終了
1-2. ブラウザのキャッシュをクリア
1-3. 不要アプリや機能の停止
1-4. スマホが高温にならないように注意する
2. 通信速度面での対策
2-1. 通信速度の測定
2-2. 通信量による速度制限の確認
2-3. Wi-Fi(無線LAN)運用
2-4. アプリによる通信速度最適化
3. スマホの処理能力を確認
3-1. 処理能力の測定(ベンチマーク)
3-2. スマホのRoot化とオーバークロック
1. スマートフォンの負荷や温度が高くなり過ぎないように保つ
1-1. 動作中アプリ・プロセスの終了
アプリが複数同時に動いている状態では、CPU負荷増加・空きメモリ減少によって動作遅延が生じやすくなります。一部機種を除けば、ホーム画面で「ホームボタンの長押し」か「タスクボタンを押す」のどちらかで、動作中アプリ(最近使ったアプリ)の一覧が表示可能ですので、起動中アプリが多数にならないよう定期的に終了させましょう。
※機種によって、ボタンは液晶上のタッチボタンだったり物理ボタンだったりします。
効果の過信は禁物ですが、タスクキラーアプリの自動キル機能も併用することで、本体負荷の更なる低減が期待できます。
参考)おすすめのタスクキラーアプリ
・Google Play「高級タスクマネージャ」
・Google Play「シンプルタスクキラー」
1-2. ブラウザのキャッシュをクリア
アプリの動作は、キャッシュ(一時利用ファイル)のクリアで改善されることがあります。下記手順にて、定期的に不要なキャッシュをため込まないようにしましょう。
「設定」⇒「アプリケーションの管理」を開き、上のメニューの「全て」のタブを開きます。アプリ一覧から「ブラウザ(もしくはその他利用中のブラウザアプリ)」を選択し、「キャッシュを消去」を実行しましょう。
1-3. 不要アプリや機能の停止
アプリが多数インストールされている環境では動作負荷も増加しやすくなり、ROM(内蔵ストレージ)の空き容量も圧迫されます。アプリ一覧で不要なアプリは削除 or 停止しましょう。「設定」⇒「アプリケーションの管理」を開き、「実行中」を開くことで動作中アプリの一覧を表示可能です。
また、Wi-Fi・Bluetooth・GPS等の機能は使う時だけオンにすることで負荷の低減が期待できます。「電源管理ウィジェット」をホームに設置しておけば、ワンタッチで切り替えが可能です。
設置するには、ホーム画面の適当な空きスペースで長押し
⇒「ウィジェットの追加」を選択
⇒「電源管理ウィジェット」を選ぶ
1-4. スマホが高温にならないように注意する
スマートフォンやパソコンの内部部品は、高温になると劣化や誤動作を引き起こします。
部品が高温になった際、パソコンであれば排気FANの回転数を上げる「冷却の強化」が可能ですが、そもそもFAN等無いスマートフォンにはできません。そこで「発熱自体を少なくする」ために、性能・機能の制限が行われ、その結果動作が遅くなってしまいます。
スマホの寿命低下だけでなく、快適にサクサク使うためにも、
・直射日光のあたる環境や高温環境での利用
・充電しながらのスマートフォン利用(充電はバッテリーの発熱を伴います)
は、極力避けましょう。
なお、保護カバーやケースも種類によってはスマホの発熱増加の原因となります。シリコンケースやレザーカバーは、バンパーや金属製のハードケースに比べ放熱を悪化させます。また、カバー同様「人の手」もスマホの放熱に影響しますので、なるべく本体背面を覆わない持ち方をおすすめします。
スマートフォンのバッテリー温度はアプリで確認可能です。
参考)Google Play「battery mix」(バッテリー監視アプリ)
2. 通信速度面での対策
2-1. 通信速度の測定
インターネット利用時に特に重い・遅いと感じる場合は、通信速度がネックになっている可能性があります。まずはアプリで現在の通信速度を測定してみましょう。参考)Google Play「RBB TODAY SPEED TEST」(通信速度測定アプリ)
電波が良い場所&あまり混雑しない時間帯なら、3Gスマホであれば下りで1Mbps以上、LTEスマホなら10Mbps以上は出て欲しいところです。
2-2. 通信量による速度制限の確認
月に~GB以内のような、各種パケット定額プラン通信量の上限を超えると、通信速度は極端に遅く制限されてしまいます。翌月以降は下記のような監視を行い、制限内に収まるように気を付けましょう。■定期的な通信量のチェック
どの程度の容量を使っており、月末まであとどれくらい使えるかを把握するために、通信量のチェックをしましょう。「設定」⇒「データ使用」からの確認もしくは通信量監視アプリを使用しましょう。
参考)Google Play「Trafroid」(データ通信量監視アプリ)
■通信量の警告設定
例えば7GB/月が上限のプランの場合「4GBに達したときに警告を表示」としておけば、それ以降は月末まで節約する」のような運用が可能ですね。警告表示の設定方法は、各機種の取扱説明書「データ使用の警告」をご参照ください。
2-3. Wi-Fi(無線LAN)運用
通信量を監視・警戒していても上限に達してしまう人は、運用の見直しが必要です。データ通信量に上限が無いWi-Fi(無線LAN)を最大限に活用しましょう。
家のノートパソコンなどで既に無線インターネット環境がある場合、スマホも同じアクセスポイントに接続するだけで利用可能ですし、もし無線環境が無くてもワイヤレスルータは1000円台から購入可能です。
また、コンビニ・マックやケンタッキーのようなファーストフード店・スーパーやショッピングモールなどなど・・・外出先でもWi-Fi接続が可能な場所は多数ありますので積極的に活用したいところです。
2-4. アプリによる通信速度最適化
画像出典:Google Play
効果はまちまちですが、通信の最適化アプリによってスマホのネット速度が改善する場合があります。
参考)おすすめのネット速度が改善アプリ
・Google Play「ネットワークスピードブースター」
・Google Play「SpeedUP 3G/4G Network Add-On」
3. スマホの処理能力を確認
3-1. 処理能力の測定(ベンチマーク)
ここまでご紹介した方法で特に改善が見られない場合、スマホのハードウェア性能の限界の可能性が出てきます。ベンチマークアプリによって、処理能力のスコアを確認してみましょう。参考)Google Play「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク」(ベンチマークアプリ)
正確なベンチマークスコアを測定するためには、下記事前準備が必要です。
・バッテリーを100%まで充電してから、充電ケーブルを外す
・不要なアプリは全て終了
・電源オフや画面オフ状態で数分放置し、本体を充分に冷却
一番上の「トータルスコア(上記画像の場合9867)」が、スマートフォンの処理能力の目安となるベンチマークスコアです。8000前後がそこそこ快適にアプリやネットが使えるボーダーラインと言ったところでしょうか・・・
また、ご自分のスコアがスペックの割に極端に低かったりしないかを、他機種結果一覧と比較して確認しておきましょう。
参考)Android スマートフォンやタブレットのベンチマークスコア一覧
3-2. スマホのRoot化とオーバークロック
ベンチマーク結果からハードウェアの性能不足が明らかになった場合は、買い替えや改造が最後の手段となります。スマートフォンはパソコンと異なりCPUの交換・メモリの増設と言った拡張は出来ませんので、CPUのオーバークロックが残された手段となります。
参考)Google Play「安兎兎CPUマスター」(オーバークロック用アプリ ※要root化)
Xperia Z SO-02EやGalaxy S3 SC-06Dのように、ユーザーが多くRoot化手順やツールも公開されている機種であれば比較的容易に可能です。
※「機種名 + Root化」等でGoogle検索すれば情報が得られます。
画像出典:marketingland
ご紹介したどの方法を試しても「使いたいアプリが快適に動かせない」と言う状態なら、製品劣化や性能的な寿命が考えられます。
PCと異なり拡張が出来ないスマートフォンですので、新機種への変更も視野に入れましょう。 現在の最新は2015年夏モデルで、2015年9月には2015年冬モデルや次期iPhoneが登場します。
関連:スマートフォンの充電が遅い現象や不具合の原因切り分け
最新機種情報はコチラ
・2015年冬モデル / 2016年春モデルの発売日やスペックについて
・「iPhone 6s」「iPhone6s Plus」の発売日・スペック比較や評判など
スポンサードリンク
コメント
SIMフリーだと安い端末も多いことだし。
コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。