XPERIA Z1 f SO-02Fの発熱&スペックのレビュー
画像出典:ソニーモバイルコミュニケーションズ「docomo Xperia Z1 f SO-02F」

2013年12月19日発売のソニー製最新スマホ「XPERIA Z1 f SO-02F(エクスぺリア ゼットワン エフ」。127mm×65mmというコンパクトな本体に、
・2.2GHzのクアッドコアCPUと2GBのRAM
・約83.6時間(※1)という電池持ち
・2070万画素のカメラ
を搭載する理想的なAndroidスマートフォンです。iPhone5sとどちらを買うか迷う人も多いことでしょう。
※1 ドコモ公式の「実使用時間」の値で、1日約80分間の利用の場合の電池持ち。

今回、XPERIA Z1 f SO-02Fの安定性やパフォーマンスの確認を目的として、連続動作時の発熱と処理能力の確認を実施しましたので、結果をご紹介します。

1. XPERIA Z1 f SO-02FのAnTuTuベンチマーク連続実施

XPERIA Z1 f SO-02FのAnTuTuベンチマーク連続実施
画像出典:Google play Antutuベンチマーク

目的は「Youtubeやアプリ等の長時間利用時の挙動確認」ですが、今回はベンチマークアプリを使用しました。

Androidスマホの処理能力を測定する際に用いられる「Antutuベンチマーク」は、動画視聴等よりもスマートフォンに高い負荷を与えることが可能ですので、短時間で発熱影響を確認することが可能です。

室温は約25℃(バッテリー温度33℃)の環境でAntutuベンチマークを5回実施し、バッテリー&表面温度の変化を確認しています。

■Antutuベンチマーク1回目

エクスぺリアZ1f SO-02F Antutuベンチマーク1回目

ベンチマーク1回目のスコアは34512。他の2013年冬モデルと同等の高いスコア(※2)で、動作のサクサク感には期待が持てます。バッテリー温度は35.2℃まで上昇しましたが、本体表面の発熱は特にありません。
※2 参考)最新スマホの性能ランキング&2014年夏モデル以降への期待

■Antutuベンチマーク2回目

エクスぺリアZ1f SO-02F Antutuベンチマーク2回目

スコアは殆ど変わらず34000台をキープ。ここでいきなりスコアを数千落とす機種もありますので、順調なスタートです。

バッテリー温度は少し上昇して38.2℃となりました。バッテリーの温度は電池寿命(電池の劣化)と大きく関係しており、自分でバッテリー交換が出来ないXPERIA Z1 f SO-02Fでは気になる部分です。

しかし多くのスマートフォンにおいて「充電時45℃以下・放電時60℃以下」が適切なバッテリー温度とされていますので、まだまだ安全な範囲です。

■Antutuベンチマーク3回目

エクスぺリアZ1f SO-02F Antutuベンチマーク3回目

バッテリー温度は39.6℃で、スコアは33942。高負荷状態を7分程度キープしたことになりますが、パフォーマンス低下は殆ど無いようです。

表面温度は本体背面(XPERIAロゴ周辺)が最も高く、約40℃となりました。

表面温度は「火傷のリスク」「触った時の不快感」と関係します。ガラス・金属といった人が熱を感じやすい材料が多く、プラスチック筐体よりも温度条件としては厳しめなXPERIA Z1 f SO-02Fですが、まだまだ問題ない範囲(※3)です。
※3 詳しくは「低温やけど」や「エルゴノミクス」で調べてみて下さい。

■Antutuベンチマーク4回目

エクスぺリアZ1f SO-02F Antutuベンチマーク4回目

ようやくパフォーマンス制限が働きだしたようで、スコアは500程度下がりました。

とは言え、バッテリー温度は41℃とまだまだ問題ない範囲で処理能力も高い値をキープしています。後で他機種との比較を行いますが、これはかなり良い結果となりそうです。

■Antutuベンチマーク5回目

エクスぺリアZ1f SO-02F Antutuベンチマーク5回目

ベンチマークスコアは4回目からさらに下がって33075。逆にバッテリーの温度上昇は緩やかになり、41.6℃となりました。

本体表面で発熱を感じるのは背面のXPERIAロゴ付近のみであり、タッチパネル側やサイドのボタン&金属部分は低い温度を保っています。

2. XPERIA Z1 f SO-02F結果まとめ

・気温約25℃の環境で、ベンチマークを5回連続実施(≒最大負荷状態を約15分キープ)
・スコアは34512⇒33075まで低下。
・バッテリー温度は33℃⇒41.6℃まで上昇。
・本体表面では下記部分の発熱が大きい(最高45℃程度)

XPERIA Z1 f SO-02Fの発熱部分
画像出典:SONY mobile Xperia Z1 f SO-02f

3. XPERIA Z1 f SO-02F測定結果の他機種比較

以前に同条件で測定を行った他機種の結果と比較してみましょう。

Antutuベンチマークスコアの推移

初回のスコアこそ同じですが、連続動作時のパフォーマンス低下はXPERIA Z1 f SO-02Fが最も小さいという結果になりました。約15分高負荷をキープしてもベンチマークスコアは30000超えという素晴らしいパフォーマンスです。

バッテリー温度の推移

XPERIA Z1 f SO-02Fのバッテリー温度上昇は平均的な結果でした。AQUOS PHONE ZETA SH-01F程の安定感はありませんが、Xperia Z1 SO-01Fよりも温度によるバッテリー劣化の心配は小さく済みそうです。

本体表面温度(最も熱い部分)

表面温度はARROWS NX F-01Fと同等でしたが、表面の材料の関係で少しXPERIA Z1 f SO-02Fの方が熱く感じるかもしれません。

とは言え、ホッカイロ替わりになる(なってしまう?)ような温度ではありません。

最高45℃程度ですので、持ったまま or 顔に当てたままで長時間寝てしまったりしない限り低温やけどのリスクは無いでしょうし、持っていて不快に感じる温度でもないでしょう。
以上、発熱&パフォーマンスの観点では良好な結果となったXPERIA Z1 f SO-02F。購入検討中の方は、先日ご紹介したiPhone5sとの性能比較についての記事もご参考にどうぞ。

関連) 発売日は12月19日!XPERIA Z1 f SO-02FはiPhone5sキラーとなれるか?
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