「GALAXY S7 or オーバークロック？」謎のAntutuベンチマーク結果を詳しく考察

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Samsung製スマホ「SM-8508S」のAntutuベンチマーク結果が話題となっています。

90000超えというスコアの高さから、「次期フラッグシップのGalaxy S7？」という噂もありますが、結果を詳しく考察してみましょう。

Galaxy S7？SM-8508SのAntutuベンチマーク結果

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画像から得られる各情報を、発売中のGalaxy S6＆Galaxy Alpha（中国版）と比べてみます。

項目＼機種	不明	Galaxy S6	Galaxyα
モデル名	SM-G8508S	SM-G9200	SM-G8508S
画面解像度	1280x720	2560x1440	1280x720
SoC	不明	Exynos7420	Snapdragon801
合計スコア	95972	71945	50829
各項目スコア
UX Multitask	8996	10269	6488
UX Runtime	5280	4232	1214
CPU integer	25733	11404	5056
CPU float	15290	6559	4609
GPU integer	3205	2543	1736
GPU float	2877	2196	2025
RAM operation	3158	3581	3138
RAM speed	4580	4854	2779
2D	1951	1652	1646
3D	20260	21379	19507
Strage I/O	2967	2571	1999
Database I/O	1685	705	632

モデル名や画面解像度はGalaxy Alphaの中国版そのものなのですが、パフォーマンスが全く異なります。スマートフォンでもオーバークロックによって10%程度のスコア上昇は可能とされていますが、トータルで倍近いスコアになっているので、その可能性は薄そうです。

今回のベンチマークスコアの中で特徴的なのは、Galaxy S6に比べて倍以上の値となっている

CPUの演算能力
Database I/Oの速度

の2項目。

2016年には、Exynos7420等のCPU「Cortex-A57」の次世代版「Cortex-A72」、Snapdragon820用の「Kryo」が登場する予定ですが、それらの性能向上は現行品に対して50％程度の見込みです。

参考）Snapdragon820（Kryo）のベンチマーク結果比較

画像出典：gsmarena

参考）次期CPU「Cortex-A72」のベンチマーク結果比較

画像出典：ARM

以上より、今回のSM-G8508Sの結果は「スマートフォンで測定された物では無い」と考えています。

ちなみに、WindowsPCにAndroidをインストールしてAntutuベンチマークを動かせば、数年前の機種でもスコアは軽く90000を超えます。
参考）「WindowsパソコンにAndroid OSをインストール」方法＆結果レポート